精神障害の種類(DSM-5)

1.精神障害の歴史

精神障害の歴史

2.第Ⅰ軸……精神疾患

※精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-5 2013年版)に準じた分類にしています

A:不安障害

「不安」とは具体的な対象もない漠然とした恐れに対して、「恐怖」とは明確な対象や状況に対する恐れの感情を意味します。
誰にでも、苦手意識や恐怖を感じるものはあるものですが、「不安障害」とはある場面において異常な不安、恐怖、緊張が強く、苦痛のあまりにそのような場面を避け日常生活に支障がでる障害をいいます。
DSM-5においては、「全般性不安障害」、「パニック障害」、「広場恐怖症」、「社交不安障害」、「限局性恐怖症」等に大きく分類されています。

全般性不安障害(GAD)
・パニック障害(PD)
・広場恐怖症
・社交不安障害または社交障害(SAD)(社会恐怖症)
文化依存症候群-対人恐怖症(TKS)・あがり症(赤面症(赤面恐怖症)・視線恐怖症・嫌疑恐怖症・電話恐怖症・失語恐怖症・雑談恐怖症・吃音症 ・体臭、口臭恐怖症(自臭症))
限局性恐怖症(特定の恐怖症)
-状況型
高所恐怖症・塵埃恐怖症・飛行恐怖症・尖鋭恐怖症(先端恐怖症)・閉所恐怖症
動物型
動物恐怖症・クモ恐怖症・蛇恐怖症・犬恐怖症等
血液・注射・負傷型
血液恐怖症・注射恐怖症等
自然環境型
雷恐怖症・植物恐怖症・花恐怖症等
その他の型

B:強迫関連障害

DSM-Ⅳでは不安障害の分類にあったものが、DSM-5から独立した分類になりました。
自分の意に反して不快な考えが浮かび、考えを抑えようとしても抑えられない「強迫観念」、あるいは考えを打ち消そうとして無意味な行為や行動を繰り返す「強迫行為」が現れる障害です。
また、指の皮を剥ぐ、爪を噛む、髪の毛を抜くのように自分を何度も傷つけるような癖も「自傷行為」としてこの部類も属しています。

・強迫性障害(OCD)-不潔恐怖(潔癖症)、確認行為、加害恐怖、被害恐怖、自殺恐怖、疾病恐怖、縁起恐怖、不完全恐怖、保存強迫、数唱強迫等
・身体醜形障害(BDD)
・自傷性皮膚症(皮膚むしり症)
・抜毛癖(抜毛症)
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)

C:解離性障害(DD)

解離性障害とは、通常ではまとまっている自己・思考・記憶・感情・行動がバラバラになってしまっている状態を指します。何等かのショックな出来事で頭がぼんやりして物思いに老け込むことが多くなったり、頭にもやがかかったように自分をはっきりと自覚できないような状態をいいます。うつとも関係する障害で、集中力、記憶力、思考低下の原因でミスなども多くなる障害です。

・解離性障害(DD)-離人症性障害/現実感喪失
-解離性健忘/解離性遁走(フーグ)
-解離性同一性障害(DID  多重パーソナリティー・多重人格)
・転換性障害

D:気分障害・・・抑うつ障害・うつ病性障害

うつ病は気分障害の一種で、近年は双極性障害と区別するため単極性うつ病とも呼ばれます。日常生活を送るうえで、気分の浮き沈みは誰にでもありますが、うつ病は沈んだ気分が回復せず長期にわたって続くものです。

・大うつ病/抑うつ障害/気分変調症
・重度気分調整不全障害
・月経前不快気分症

E:気分障害・・・双極性及び関連障害

気分がハイな躁状態と、沈んだうつ状態が周期的に繰り返される症状で、かつては精神分裂症と呼ばれていたものです。
DSM-5では程度の違いによりI型、Ⅱ型に分類されました。
精神疾患の中では最も自殺率が高い障害です。

・双極性Ⅰ・Ⅱ型障害
・気分循環性障害

F:統合失調症スペクトラム

統合失調症スペクトラム(Schizophrenia Spectrum)とは、統合失調症の限定的な中核症状に基づいて、その有無や重症度、持続時間を分別する一連の連続体のことです。
統合失調症スペクト ラムには軽症から重症まで様々な統合失調症的な症状の人が含まれています。
一方対人過敏症、うつ病であっても誤診されることもあるので注意が必要です。

下になるほど重症
1.統合失調型パーソナリティ障害
2.妄想性障害(旧パラノイア)
3.短期精神病性障害
4.統合失調症様障害
5.統合失調症

G:神経発達症/神経発達障害 

DSM-5で定義された脳・中枢神経の成長発達の不全によって起こる障害です。
発育に伴う感情、学習、セルフコントロールに関係する脳機能の先天的不全を指しますが、中枢神経の異常が認められているわけではないものです。

・発達障害
ー自閉症スペクトラム(ASD)
(自閉症障害・小児期崩壊性障害・レット障害・アスペルガー障害)
ー注意欠陥・多動性障害(ADHD)チック症/トゥーレット障害
・小児期発症流暢障害(吃音症・どもり)
・中枢神経損傷の影響がつよいもの(先天性)
-外傷性脳損傷
-脳性麻痺
-胎児性アルコールスペクトラム障害
-ダウン症

H:その他

中枢性摂食異常症(摂食障害)
ー神経性無食欲症・神経性やせ症(拒食症)
ー神経性大食症(過食症)
ー特定不能の摂食障害


 第Ⅱ軸……パーソナリティー障害

以前は人格障害と呼ばれていたもので、偏見をなくすために名称が改定されたものです。パーソナリティー障害とは、人が生まれもっている性質(生物学的素因)と環境とにより形成され、思春期以降に次第に明らかになってくる人格の傾向のうち、本人あるいは周囲がその人格傾向により社会生活上の著しい困難を来してしまう病態をいいます。
この障害に特異的な治療は存在しません。実際の臨床では、外来での精神療法が中心となります。

パーソナリティー障害の分類

A群(奇妙で風変り)

-妄想性パーソナリティー障害
-分裂病質パーソナリティー障害(ジゾイドパーソナリティー障害)
-分裂病型パーソナリティー障害

B群(劇場型 感情的で移り気)

-自己愛性パーソナリティー障害
-境界性パーソナリティー障害
-演技性パーソナリティー障害
-反社会性パーソナリティー障害

C群(不安型)

-回避性パーソナリティー障害
-強迫性パーソナリティー障害
-依存性パーソナリティー障害

特定不能

-抑うつ性パーソナリティ障害
-受動攻撃性パーソナリティ障害
-サディスティックパーソナリティ障害
-自己敗北性パーソナリティ障害

定型うつ病(メランコリーうつ病)でも短期克服可能!

精神疾患はかつては神経症と呼ばれていたように、神経の働きが関与しています。
そのため、多くは兄弟関係のようなもので、神経の働きが良くなると様々な症状が改善されていくようになります。

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軽い鬱症状から、治りにくいとされるメランコリー親和型以外も短期克服可能です。

うつ病(メランコリー、ディスチミア)、双極性障害Ⅱ型、解離性障害(離人症)、全般性不安障害(GAD)、社交恐怖症(SAD)・あがり症、パニック障害、HSP気質、慢性疲労症候群、リストカット、視線恐怖、不眠症、摂食障害など自律神経失調に関わることの多くは改善可能です。

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